開発環境の必要ないプログラミング言語

開発環境の準備が面倒であったり、何らかの制約のために環境を準備することが困難なケースがあるかと思います。

そんなときでも開発環境を特別準備する必要のないプログラミング言語であれば、タスク自動化等を行うことができ、大変役に立つはずです。

今回は開発環境の準備が特別必要のない言語を一覧にまとめておきたいと思います。

VBA

Excelさえあれば、実行・作成可能な言語。

社用PCにはまず間違いなくExcelが利用できる環境であろうこと、Excelは業務で必須のソフトであり、それを利用したつまらない仕事の多くを自動化できることからVBAは楽をするために覚える言語としては非常に魅力的ではないだろうか。

ただし、VBAではExcelを中心とした作業の自動化には強いが、それ以外のことをするのが苦手。

業務上のプロセス自動化を行いたいと考えているなら、VBAから始めてみてもいいかもしれない。
(プログラマーになるわけでもないのなら)

VBS

メモ帳で簡単に作成できるプログラミング言語の一つ。

文法・書き方はVBAと非常によく似ているので、VBAを勉強したことがあればすぐに書き方を覚えられるはず。

VBSの実行はVBSファイルをダブルクリックするだけで実行でき、非常に簡単に行えるため、ファイルの移動やコピー、ファイル名の変更などのちょっとした定型業務をVBSで自動化しておくと便利に利用できる。

メモ帳さえあれば作成できる点、実行の簡単さからVBAよりも手軽ともいえる。

注意点としてはWindows環境でなければ機能しないこと、デバッグがやり難いことくらいと思います。

PowerShell

VBSやJScriptというWSH(Windows Script Host)の後継にあたるのがこのPowerShell。

Windows環境で行うほとんどの業務が自動化できるとのことです。

VBSに比べれば動作が遅いため、細々とした業務を自動化するだけなら、PowerShellを使わないほうがいいかもしれない。

Excel以外の作業も含めてある程度複雑な業務・プロセスの自動化をしようという場合にはPowerShellが選択肢の一つになるかと思われます。

又、マイクロソフトとしてはWSHの後継としてPowerShellを押していることもあり、これから新しく学習するということであれば、VBS等を勉強するよりも将来性のあるPowerShellのほうがいいのかもしれない。

PowerShellスクリプトは、デフォルトで実行が制限されている。

実行ポリシーの種類は以下の通り。

  • Restricted:全てのスクリプトの実行禁止。デフォルト。
  • AllSigned:署名されているスクリプトのみ実行可能
  • RemoteSigned:署名されている、又は、署名のないローカルのスクリプトは実行可能
  • Unrestricted:署名のない・非ローカルも実行可否の確認・警告後に実行可能
  • Bypass:全て制限なく実行可能

基本的にはRemoteSignedを選択して自分で作成したスクリプトを実行すれば問題ないと思われます。

Set-ExecutionPolicy hoge とすることで実行ポリシーの変更ができる。

JavaScript

ウェブサイトに動きをつけるためによく使われる言語。

ブラウザのみあれば実行することが可能であるため、実行環境を用意する必要はない。

しかし、ちょっとした業務自動化のために利用はされないと思われる。

ウェブページの作成なんかに関心がある場合には学習が必須の言語。

JScript

VBSと同じくWSHの一つであり、特別な環境が必要なく利用できる。

実際に使ったこともなければ、具体的にどんなことができるのかはよく知らない。

C#

C#はWindowsにはコンパイラが予めインストールされているはずなので、自分で何か新しいものを追加しなくとも実行することができる。

C#であれば本格的なアプリ作成等ができるはずだが、学習コストはかなり高い。

片手間に業務自動化を考えているような場合には到底使えないだろう。

また、本格的に学習するのならVisual Studioをインストールすることとなるだろう。