日銀金融政策決定会合議事要旨-日銀の愚かしさの確認

まともな政策立案能力の欠如した方々が集い、どうしようもない愚策の決定が行われた会合の議事要旨を読んでいると、自分はある種の生粋のマゾヒストなのではないかとの疑いが心の中に浮かんでくるような来ないような、そんなことを思いながらも議事要旨を読んでみました。

そうしましたら、予想通りにもまともなことはほとんど書かれていないありさまである。

まず、金融市場調節の運営実績についてであるが、指値オペや共通担保資金供給オペなどを実施してきたことから、「こうした調節運営のもと、長期金利は金融市場調節方針と整合的に推移した」と記している。

彼らのYCCの誘導目標が長期金利はゼロ%だったような気がするが、もはやそんなことはどうでも良いとしても、1%の上限は念のためのものなどと宣われていた総裁の考えとは整合的に推移したとはとても思えず、失敗を無視して”自分たちの政策は成功している”と自ら主張している哀れな有様である。

もっともこれも今にはじまったことではなく、黒田前総裁の失敗を成功だと呼び自画自賛する姿勢をそのまま踏襲しているだけともいえる。

次に長期金利の推移については、「長期金利(10 年物国債金利)は、前回会合で長短金利操作の運用の柔軟化が決定された後、上昇し、0.435~0.720%程度で推移している」との認識らしい。

0.435~0.720%で推移しているんでしたっけ?
先進国の中央銀行たるものが過去を改変して虚偽の事実を吹聴していないことを祈る。

個人消費の先行きについては、「物価上昇の影響を受けつつも、名目雇用者所得の改善が続くもとで、行動制限下で積み上がった貯蓄にも支えられて、緩やかな増加を続けると予想される」との考えを示した。

実質所得と実質消費支出は減少が続いているようだけど名目がプラスなら満足ということでしょうかね?

物価については、「複数の委員は、政策対応との関係では、コストプッシュ要因より賃金上昇による価格上昇が重要であるが、物価の基調が十分に高まっていない現状では、賃金の面から上振れが起こるのであれば、むしろ望ましいことであるとの見解を示した」

“物価の基調が十分に高まっていない現状”?何言ってんだこいつら…

コアコアCPIはもとろんのこと基調的な物価とされる刈込平均などの前年比も2%を超えており、基調的な物価上昇が高まっていないとの認識だとすれば指標の数字が読めないとしか考えられない。

そんな方々ははやく仕事をやめて新居すべきだろう。

ただし、「ある委員は、このところ基調的な性格が強い物価指標の前年比が上昇傾向を示しており、その多くは既に2%を上回っていると指摘した」とのことで経済指標の数字をみることができる人もいるらしい。みえるだけで有効活用はできていなそうではあるが。

「別のある委員は、足もとの物価の強さ、更には、為替相場や原油価格の推移をみると、今後、物価が想定ほど下がらず上振れしていくリスクも相応にあり、謙虚にデータを見つめていく必要性が、従来以上に高まっていると述べた」
いや、謙虚にデータをを見つめていく必要性は高まってないでしょ。今まであながさぼってただけだよね?

「「物価安定の目標」の達成の期待が確信に変わるには、企業の改革への取り組みに加え、新陳代謝やスタートアップ企業の資金調達強化等の取り組みが必要であるとの認識を示した」

それは重要そうだけども、日銀が何かできる範囲ではないんだよね。そんなことより足元の物価を安定させるよう尽力していただけないものでしょうかね。

政策運営を巡るコミュニケーションについても議論を行ったとのこと。

「委員は、「物価安定の目標」の持続的・安定的な実現が見通せる状況には至っておらず、日本銀行は粘り強く金融緩和を継続していく方針であることを伝えることが重要との認識で一致した」

相変わらず間違った見通しを広く世間に伝えていこうとのことである。

さて、状の通り経済の現状認識、見通し、金融政策の決定に至るまでまともなものではなく、引き続き日銀は世界で最も低俗な金融政策運営を行っていくことが期待される。

我々の実質賃金も減少を続け、実質消費支出の低迷も続くことであろうし、日本経済・社会の凋落は安定的に継続していくことでしょう。