【日本CPI】ディスインフレ進展、日銀は更なる愚行へ

先日発表されたCPIについては、総合指数は前年比+2.2%(予想+2.0%)、生成食品除くコア指数が前年比+2.0%(予想+1.9%)と予想を超える結果となった。

生鮮食品及びエネルギーを除く日本版コアコア指数は前年比+3.5%、食品及びエネルギーを除くコア指数は前年比2.6%となっており、引き続き日銀が掲げる物価目標を超える物価上昇が続いている。

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最近になって日銀の高田委員から物価目標について「実現がようやく見通せる状況になってきた」との発言が出てくるなど、緩和策調整・マイナス金利解除の期待の高まりがみられるが、日銀が重視してきた生鮮食品除く日本版コア指数が2022年4月に2%を超えてからの非常に強い物価上昇を放置してきたにも関わらず、前年比+2.0%まで上昇率が低下してきてから、物価目標の達成が見通せる状況になってきたなどというのは、無知愚昧の素人以下と思えずにはいられない。

植田総裁は更にひどい。
先日の会見で物価目標の実現について「まだそこには至っていない」との考えを示している。
至っていないのではなく、達成されていたにもかかわらず緩和策を修正せずに機会を無駄にしたのである。
日本版コア指数でみて2年ほどもの間物価上昇率が目標値を上回っていたにも関わらず達成といえないとすれば、一体どのような形での物価上昇を持って目標達成と言うつもりなのだろうか。

恐らくは彼の任期記期間中は愚行を継続することしかできず、日本経済及び日本円の信用を失墜させる形で物価目標を達成することになるだろう。