止まらぬ少子化、保育士不足から保育士余りへ

2024年の出生数は70万人を割り込み、60万人台になる見通しとなった(参考記事)

政府の愚策の後押しもあり、出生数の減少は凄まじいペース加速している。
このまま行けば2030年までには50万人台にまで落ち込んでいることだろう。

引用:厚生労働省 令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況

そんな悲惨の状況下において、一つの社会問題が解決に向かおうとしている。
その問題は、保育士不足である。

2025年問題などと言われ、2025年以降は保育所等の利用児童数が減少すると言われていたが、実績を見れば、2022年からは既に利用児童数の減少が見られ、現在ではその流れもしっかりと定着している。

上述の通り、出生数の減少ペースは加速しており、今後も保育所を利用する児童数はより速いペースで減少を続けることになるだろう。

そうなれば、保育士の需要低下は免れない。
保育士の有効求人倍率は2024年7月時点で2.69倍と高い水準を維持しているが、激的な変化が訪れるのは時間の問題である。
共働き世帯の増加が利用児童数維持に寄与する状況が続こうが、数年で毎年利用者数が10万人以上減少するようになる。

保育士が資格さえ取れば誰でもなれる憧れの職ではなくなり、保育士の失業時代が到来することだろう。
その時、現在の保育士はどこに行くのだろうか。

引用:こども家庭庁 保育所等関連状況取りまとめ(令和6年4月1日)