日本人の寝そべり主義の輸入と深化
- 2023.07.08
- 雑記・考え
税金・社会保険料負担が上昇が止まらず、高齢者に搾取され続ける日本の若者・現役世代たち。
日銀の無策の結果として加速する物価上昇、それに伴う実質賃金の減少。
日本の一般消費者の実質可処分所得は減少を続け、日本では失望が拡散している。
そんな絶望的な状況は、若者の本格的な寝そべり族化、寝そべり主義の深化が起こるには十分であると思われる。
金のない若者たちは、「若者の○○離れ」などと消費をしないことをメディアに取り上げられ、無気力だのなんだのと批判されてきたが、働いても奪い取られる国で希望を持ち、将来の不安を無視して積極的消費をすることは難しい。
働いても奪われるのであれば、仕事はほどほどに、将来の不安があれば自分を縛り付けるような不動産購入、結婚、出産といった選択肢から距離を置くことは合理的な選択なのかもしれない。
そして、昨今の異常な物価高を受けて、ここから更に見栄と欲望を捨てる動きがみられるのか非常に気になるところである。
家を買わないだけでなく、賃貸物件も安く、外食も一切せず、恋人はおろか友人も作らない。
家で飲むは水道水。納豆とふるさと納税でもらった白米で腹を膨らませる。
夏の暑さにも、冬の寒さにも負けず、エアコンは使わない。
休日は近所の図書館やショッピングモールで涼をとる、暖をとる。
車を持たないことはもちろんのこと、電車に乗るのも会社に行く時だけ。
国内旅行もする気はなく、海外旅行など一度も考えない。インターネット上で世界を股にかける。
仕事以外で外に出ないから私服は不要。
これくらいの状況にまで消極的になれるのか、気になるものである。
ついでに結婚や介護を放棄し自分のことを食わせるために行動し、家族社会が破綻、
低賃金労働では働くに値せずとの考えが広がり、社会機能が失われるまでになったらおもしろいところである。
-
前の記事
【節約】一億総貧困社会を生き抜く 2023.07.02
-
次の記事
日米インフレ率逆転と続く日銀の無能 2023.07.22