【日本CPI】物価上昇と国民の貧窮化は加速

先日発表された日本のCPIは前年比+2.9%と市場予想の2.8%を上回り、前回の2.3%から大幅上昇となった。
生鮮食品を除くコアCPIも前年比+2.7%、市場予想2.6%を超える強い結果となった。

2012201420162018202020222024−2%0%2%4%6%
CPIcore CPIcore core CPIGoodsServicesJapan CPI Seasonally Adjusted (YoY)

2012201420162018202020222024−2%−1%0%1%2%3%4%
CPICPI less Fresh FoodCPI less Fresh Food & EnergyCPI less Food & EnergyJapan CPI Not Seasonally Adjusted (YoY)

これで32ヵ月連続での2%を超えるインフレとなったわけであるが、この強いCPI結果が発表される前日には、無能な日銀が金利の据え置きを決定しており、依然として目標達成を認めない方針を貫いている。

植田総裁は会見で「私どもの見通しが実現していく確度は多少なりとも上がっている。ただ次の利上げの判断にいたるいたるまではもうワンノッチほしい」と発言してるが、物価目標以上の上昇が2年近く続き、ガソリン価格の上昇が確実な状況でこの考え方は、気が狂っているとしか思えない。

若しくは、シルバー民主主義のもとで社会保障改革と財政再建に動けない政府財政の状況から、”利上げは不可能”ということであろう。

ともすれば、今後も物価上昇は続き、一般消費者の貧困化、労働者の意欲消失が進み、経済停滞が継続することは明らかである。
少子化高齢化や治安悪化にも歯止めがかからず、ゆったりと社会の死を待つだけとなる。

現役世代は日本社会が破綻することを前提として、それに抗うのではなく受入れる準備をすべきだろう