日本社会・日本円は完全に信用と希望を喪失

本日の日銀MPCにて、日銀は25bpの利上げを決定し、政策金利を0.75%に引き上げた。
また、10年物日本国債の利回りは2%を超えるまでに上昇しており、円金利は短期も長期も大きく上昇してきている。

その一方で米国では12月のFOMCで25bpの利下げが行われており、日米金利差は着実に縮小してきており、この傾向は今後も続くことが予想されている。

それにもかかわらず、日本円は急速に減価しており、GBPJPYは210円を突破、EURJPYは184円を超えて史上最高値を更新し続けている。

USDJPYでも157円を超えるまでに上昇しており、日本円は低金利だから買われないのではなく、金利が上昇しようとも信用がないから買われない通貨となってしまった。

日銀の愚策の継続(植田総裁の利上げペースの遅さ)、傲慢な高齢者ばかりを優遇し財政状況の悪化が止まらない日本社会への失望など、日本社会と日本円が信用される方がおかしい状況にあるのだから、仕方がないことである。

日本人もいい加減に、日本円に希望がないことを理解し、円建て資産を処分して外貨建て資産にシフトすべきであろう。
日本円の歩む道は、トルコリラやアルゼンチンペソが進んできた道と同じであり、迅速な行動を怠れば、貯蓄の実質価値は数分の一にまで減価していてもおかしくない。

既に貯蓄がある人が資産防衛として円建て資産を外貨建て資産にシフトすべきであるとともに、資産形成層も価値保存機能を失った日本円での資産形成は無意味であることを理解し、外貨建てでの資産形成を行うべきだろう。