紙の新聞は経済的にも環境的にも無駄!今すぐ電子版へ切り替えるか解約すべき理由
一般企業や社会的にも環境意識の高まりから、資源節約やサステナビリティが強く意識されるようになってきた。
投資対象についても、環境意識の高い企業株式に投資をしたいと考えている人も増えてきていると思われる。
そんな中、依然として残り続けている無駄が新聞紙である。
私の所属している企業でもサステナビリティだの、資源節約だのいっている上司が紙の新聞を読んでいるところを目にすることが非常に多い。
「そこから意識をあらためるべきだろ!」と思うことが多く、気になったことから、紙の新聞についてまとめてみたく思いました。
紙の新聞の環境負担
紙の新聞について、新聞会社や擁護者たちは、リサイクル率の高さを理由に環境負荷は大きくないと主張するケースがあるようである。
確かに、日本製紙連合会によれば、2020年の古紙の回収率は84.9%と8割以上であり、古紙利用率は67.2%と7割弱と高い水準となっている。
日本新聞協会の発表によれば、2017年の新聞紙の古紙回収率は146.6%(折込広告が含まれるため100%を超える)。
しかし、新聞紙が家庭に届くまでには、
印刷工場で印刷 ⇒ 販売所へトラックで輸送 ⇒ 販売所からバイクや自転車で家庭へ配達
といった流れとなっている。
まず、印刷工場でのインク消費や工場稼働に使うエネルギーはもちろんリサイクルできない。
又、販売所への輸送や販売所から家庭への配達には、トラックやバイクが使われることとなり、配達過程でも多くのエネルギーを使うこととなる。
電子版にすれば、データアクセスや保存にエネルギーはかかるだろうが、輸送や印刷に使うエネルギーは削減することができるだろう。
新聞の家計・経済負担
紙の新聞と電子版の購読料比較
まず、税込みの購読料金がどのくらいかかるのかをまとめてみる。
朝夕刊 | 朝刊のみ | |
---|---|---|
東京新聞 | 3,700円 | 2,950円 |
読売新聞 | 4,400円 | 3,400円 |
朝日新聞 | 4,400円 | 3,500円 |
毎日新聞 | 4,300円 | 3,400円 |
産経新聞(東京) | 夕刊なし | 3,034円 |
日経新聞 | 4,900円 | 4,000円 |
北海道新聞 | 4,400円 | 3,800円 |
以上の通り、朝刊と夕刊とのセットで購読するとすれば、月々4,000円以上かかるケースがほとんどである。
これを電子版にした場合、どうなるのか、全ての記事が読めるコースで比較してみる。
電子版・デジタル | |
---|---|
東京新聞 | 3,450円 |
読売新聞 | デジタル版のみの申込不可 |
朝日新聞 | 3,800円 |
毎日新聞 | 3,200円 |
産経新聞 | 1,980円 |
日経新聞 | 4,277円 |
北海道新聞 | 4,037円(北海道以外の在住者のみ) |
以上のように朝刊・夕刊の購読から電子版に乗り換えるだけで1,000円前後の節約になる。
又、そもそも新聞の購読が必要なのか、他のオンライン・メディアでもっと安く代替できないかを考えてみるのもいいだろう。
例えば、日経新聞であれば楽天証券口座を開設しておけば、日経テレコンが無料で使えるため、それで代替してしまってもいいと思う。(実際に私は日経テレコンのみで新聞は取ってないです)
他にもBBCやCNNは英語が読めなくとも無料で日本語記事も出しているし、NHKももちろん日本語のニュースをWeb上で確認することができる。
経済関連でいえばBloombergの日本語版はまだ無料で記事が読める。
こういったメディアに繰り替えていくというのも一つだろう。
情報の偏りと即時性の欠如
最後に紙の新聞をやめるべき理由として、情報収集ツールとしての問題点をあげておく。
まず、あちこちで指摘されている通り、オンラインではニュースが即時に反映されタイムリーな情報収集が可能であるのに対して、紙の新聞は朝と夕方に配達されるまでは、最新の情報を確認することができない。
経済関連の情報など、タイムリーな情報収集が必要になる場合には致命的である。
新聞だけでは、夜中に起こったニュースは朝までわからないし、そもそも夕刊については働いている人は読むのも難しいのではないだろうか。
又、新聞をとるとなるとその新聞社のいくらかの偏りを反映した記事を読むことになる。
「数社の新聞を読み比べるべき」との理想を口にする方もいらっしゃるが、時間やお金の問題から難しいのが実際のところだろう。
しかし、オンライン上であれば、無料で読める記事も含めて、様々な考え方を比較することができる。
オンラインの記事だとフェイクかどうかがわからないといった信憑性の問題もあるが、これは複数記事を比較して確認することで判断できるだろうし(オンライン上でソースを読むこともできる)、新聞についても正しい情報を発信しているといえるかは疑う必要があるという点では、程度の差はあれど同じことだと考えられる。
以上のことから、紙の新聞は環境にとってはもちろん、家計・経済的にも無駄であり、情報収集ツールとしても時代遅れの競争力のないメディア媒体だと思われるため、電子版に切り替えるか解約してその他の情報収集方法を考えるべきだと思う。
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