政策金利変更の織込み度合の計算
- 2022.08.05
- 金融商品・サービス
RBA政策金利の場合、織込み度合の計算には、OISやSydney Futures Exchangeの先物金利を使って計算することが多い。
先物のImplied Rateを使う場合、先物Implied Rateを現在の政策金利と変更があった場合に仮定される変更後政策金利とのスプレッドで除算することで行う。
Implied Rate / 現行政策金利と想定変更後政策金利の差
Implied BP / 現行政策金利と想定変更後政策金利の差
これらはどちらか一方を計算すれば、その結果を元にもう一方を計算することもできる。
先物計算においては、
現行政策金利 = Implied Rate + Implied BP
OISを使う場合には、想定変更後金利から現行金利の距離を100%として、想定変更後金利とOISの距離・現行金利とOISの距離との関係から計算する。
OISとImplied RateのスプレッドをImplied BPとして、計算⇒
Implied BP / 現行政策金利と想定変更後政策金利の差
例)
現行政策金利:0.250%
想定変更後金利:0.000%
スプレッド:0.250%
Implied Rate:0.055%
↓
これらの条件から、Implied Rateがスプレッドに占める割合は、
0.055 / 0.250 = 0.22
従って、政策金利が0.000%に変更される可能性は、78%となる。
政策金利が0.25%で据置かれる可能性は0.22%である。
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