金銭信託の予定配当率比較

超低金利の状況が続き、銀行の円預金・円定期預金からほとんど利息を受け取れなくなった久しいが、そんな状況下においては少しでも高い金利が付き、安定的に運用できる先として金銭信託が選択肢になるかもしれない。

そこで、今回は元本補填契約の付与のない金銭信託の予定配当率を比較してみたいと思う。

金銭信託の特徴

まず、金銭信託の特徴をいくつか列挙しておく。

  • 預金ではないこと
  • 元本保証がないこと(元本補填契約付きのものもある)
  • 予定配当率は保証されたものではないこと
  • 中途解約は基本不可(認められるケースもあるが、手数料が引かれる)
  • 募集期間が設定されている場合も多い

予定配当率比較

予定配当率は各金融機関の提示によってまちまちであり、且つ預入れる金額によって適用される予定配当率が高くなることもある。

下の表は預入金額による予定配当率のレンジをまとめたものである。
10/10時点で確認できるものをまとめたが、最新の情報は各金融機関で確認いただきたい。

 6ヶ月1年2年3年5年
新生銀行
(50万円以上-200万円以上-500万円以上)
0.10% - 0.12% - 0.18%0.14% - 0.18% - 0.20%0.18% - 0.22% - 0.25%
三菱UFJ信託銀行
(1,000万円未満-1,000万円以上-5,000万円以上)
0.06% - 0.07% - 0.08%0.10% - 0.11% - 0.12%0.13% - 0.14% - 0.15%
みずほ信託銀行
(1,000万円未満-1,000万円以上)
0.06% - 0.08%0.07% - 0.09%0.08% - 0.10%
SMBC信託銀行
(1,000万円以上)
0.09%

以上の通り、予定配当率でいえば新生銀行の金銭信託が一番高く魅力的といえそうである。

特に500万円以上の預入れができるのであれば新生銀行の金銭信託が非常に魅力的だろう。

その他の信託銀行で比べれば、最低金額は1,000万円からと高額にはなるがSMBC信託銀行の金銭信託が1年ものの中では有利といえそうである。

低金利環境が続く中、円資金を低リスクで運用する選択肢として検討してみてもいいかもしれない。
しかし、オンラインバンクイングを使え、インターネット上で自身の資金管理ができるのであれば、あおぞら銀行BANK支店の普通預金金利が0.20%であること、楽天銀行のマネーブリッジ(楽天証券との口座紐づけ)で0.10%がつくため、ITリテラシーがある方はそちらのほうが有利になるだろう。