【米国雇用統計】予想下回りテーパリング見送り口実を与えたか

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今回の雇用統計で非農業部門雇用者数が予想通り75万人プラスであれば、9月FOMCでテーパリングのアナウンスかと思われていたが、結果は23.5万人と予想を非常に大きく下回る結果となった。 失業率は予想通り5.4%から5.2%まで改善した。 失業率の水準と、過去の非農業部門の雇用者数(それぞれ改定後)が6月は90万人以上、7月は100万人以上となっていたことや物価の上昇率を考えれば、テーパリングを開始 […]

【豪州雇用統計】7月の失業率は表面上は改善したが、細部に弱さも

遅くなってしまったが重要な豪州の雇用統計結果をまとめておきたいと思う。 失業率は予想5/0%に対して4.6%と予想を超えて大きく低下する結果となった。 雇用者数についても、予想-4.3万人ほどに対して0.22万人のプラスとなり、予想を上回った。 Data Source: Australia Bureau of Statistics 数字だけみれば、非常に強い結果であり、豪州の労働市場の回復している […]

FOMCメンバー発言とテーパリング・スタンスまとめ

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8月の大注目イベントであるジャクソンホール経済シンポジウムの前に、最近のFOMCメンバーの発言をまとめ、各メンバーのスタンスや今後のQEの進展、タイミング等の予想をしてみたいと思います。 また、前提条件としてメンバーの一覧と2021年のFOMCにおける投票権の確認もしてみたいと思います。 メンバー一覧と2021年の投票権まとめ まず前提条件として、NY連銀総裁とFRB理事は毎年投票権を持っています […]

2021年7月の米国CPIは伸び鈍化もテーパリング条件には十分

2021年7月の米・CPIは前月比0.5%(予想0.5%)、前年比5.4%(予想5.3%)となった。core CPIの前月比は0.3%(予想0.4%)、前年比4.3%(予想4.3%)であった。 前回のCPI、core CPIの前月比がともに0.9%であったことから、今回のCPI結果を受けて物価上昇はピークアウトしたのではないかとの見方もあり、USDを下落させるようにはたらいた。 しかし、ピークアウ […]

【米国雇用統計】2021年7月分は非の打ちどころのない強さ

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7月分の雇用統計結果が発表されました。 非農業部門雇用者数は+87万人の予想に対して94.3万人、失業率は5.7%の予想に対して5.4%と非常に強い結果となった。 ついでに前回分の雇用者数が84.5万人から93.8万人に上方修正されてた。 いつも通り詳細内容をみていくが、詳細内容をみても、いずれも改善していることが確認できる。 失業率と就業者比率 Data Source: BLS, retriev […]

米国債利回りは異常なまでに低下。原因はTreasury供給減と金余りか?

COVID19からの経済指標上の回復が見られる一方で、米国債利回り異常なまでの低下をみせている。 ここ最近のCOVID19感染者数が米国を含めた先進諸国で再度増加傾向となっていることが、市場参加者のリスク回避的な動きを引き起こしている可能性はある。 しかし、先日のFOMC後のパウエル議長の発言では、パウエル議長でさえも、この利回り低下に関する明確なコンセンサスはないものと発言をしており、この利回り […]

【FOMC】早期テーパリング期待は若干後退か?

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今回のFOMCでは政策金利やQE・債券購入に関する変更はなかった。 また、先般のCOVID19感染者数の米国を含む世界的な増加もあり、テーパリングに関する具体的な発言や何らかの手がかりもほとんど得られなかった。 しかし、今回のパウエル議長の質疑応答において、注目すべき点がいくつかみられたため、まとめてみる。 パウエル議長の質疑応答内容 議長会見後の質疑応答においていくつか気になった内容をまとめてみ […]

【米・GDP】2021Q2の上昇は予想には届かず

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米GDPの発表がされ、実質GDPは前期比年率で6.5%の伸びとなった。 予想の8.5%には届かなかったものの、GDPの額でいえば、コロナ禍前の水準を超えるまでに至っており、米国経済がコロナの影響からしっかり回復してきていることがわかる。 米国GDP項目別詳細・寄与度 まずは項目別の前年比の動きをみてみる。 以下のチャートの通りいずれの項目も大きく改善していることがわかる。純輸出に関しては、米国経済 […]

【豪・CPI】2021Q1の総合指数は大きく伸びるも肝心の刈込平均は物足りない結果に

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本日は豪州の2021第一四半期のCPIが発表された。 総合指数は前年比で予想の3.7%を超えて3.8%と強い結果となった。 一方で刈込平均に関しては予想通りの1.6%となった。 Data Source : Australian Bureau of Statistics RBAの掲げる物価上昇目標が2~3%であり、その基準として重要視されているのが刈込平均であることを考えると、総合指数がいくら3%を […]

各国の物価目標と現状

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最近の為替、株式市場は専ら各国のテーパリングの時期ばかりを気にして動いている。 そこで各国の物価目標と現在のインフレ率から、各国の中央銀行がどれだけテーパリングへと近づけているのかを考えてみる。 主要先進国中央銀行の物価目標 米国:2%(Flexible average inflation targeting) EU:2%前後 日本:2% 英国:2% 豪州:2~3% NZ:1~3% カナダ:1~3 […]

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