【日本GDP】2023Q4の実質GDPは二期連続のマイナス、テクニカルリセッションへ
- 2024.02.15
- 経済・マーケット
日本の2023年第四四半期(10~12月期)のGDPが発表され、第三四半期に続いて二期連続のマイナス成長となり、テクニカルリセッション入りとなった。
無能な日銀が愚策を継続することで悪性インフレを助長し、実質賃金を減少させ続けてきたことからも消費低迷・経済低迷は何ら不思議なことではない。
日本政府のシルバー民主主義に基づく現役世代搾取を考えれば尚のことである。
無能な政策決定者のことは一先ず端に除けて置き、GDPの内容を確認してみようと思う。
まず、民間消費は3期連続のマイナス成長となっており、消費の低迷は深刻な状況にある。
また、第三四半期は政府支出のみプラスの状況であったが、第四四半期でプラスなのは純輸出のみとなっており、消費だけでなく投資の低迷も続いており、日本経済の状況は非常に悪い。
前述の通り、日銀及び日本政府の愚策によって減少し続けている現役世代の実質可処分所得からして消費低迷・経済低迷は驚くようなものではない。
しかし、日銀が長らく物価目標2%を大きく超えるインフレを放置し、通貨の信用を毀損し続けておいたにもかかわらず、ディスインフレとテクニカルリセッションを確認した状況でマイナス金利解除へと動き出そうとしている、この気違いっぷりには多少の驚きを感じる。
無能であることはわかっていたが、プラス成長時の高インフレ時には異常な大規模緩和を継続、テクニカルリセッションになってから緩和策見直しなど想像を超えた頭のおかしさである。
ここから言えることは、日本経済は今後も低迷を続け、経済力の低迷と信用の失墜が日本円の価値をさらに押し下げる可能性が高いということだろう。
少子化も止まらない、2023年に急速に進んだ治安悪化も止まらない、貧困はより一般的なものになるだろう。
個人でできることとすれば引き続き国内資産から離れることだろう。
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