急伸する円安の転換点を考える
現在の概況 2021年はじめのUSDJPYは103円付近での推移をしていたが、FRBのテーパリング・債券購入プログラムの終了と政策金利引上げを背景に1年と少しで122円台まで円安が急激に進展した。 政策金利に関しては、複数のFOMCメンバー及びパウエル議長が頑固に主張していたインフレ率の低下をあきらめ、歴史的な物価上昇への対応をみとめ、ここから非常にはやいペースで引上げが行われると想定されている。 […]
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現在の概況 2021年はじめのUSDJPYは103円付近での推移をしていたが、FRBのテーパリング・債券購入プログラムの終了と政策金利引上げを背景に1年と少しで122円台まで円安が急激に進展した。 政策金利に関しては、複数のFOMCメンバー及びパウエル議長が頑固に主張していたインフレ率の低下をあきらめ、歴史的な物価上昇への対応をみとめ、ここから非常にはやいペースで引上げが行われると想定されている。 […]
最近経済指標発表後のまとめをさぼっていましたが、先日のFOMCにて2018年以来の利上げもあったことから、久しぶりに米国の金利と物価状況をまとめておきたいと思う。 また、利上げ後の金利状況や今後の見通しにあわせて通貨取引戦略についても簡単に考えてみたいと思う。 米国国債利回り状況 2022年3月の利上げを受けて短期金利が上昇。長期金利に関しても堅調な推移となっており、既にコロナ前の水準を超えてきて […]
2022年1月の前年比CPIは総合指数、コア指数ともに上昇ペースがさらに加速した。 市場予想と比較しても、総合指数が予想7.0%に対して7.5%、コアが予想5.9%に対して6.0%と強い結果となった。 現在の非常に強い物価上昇圧力から3月にFRBが利上げをすることは間違いなかろうが、債券市場の織込み具合をみると、50bpsの利上げの織込みが50%を超えてきている。 CPI詳細 季節調整済みのCPI […]
NFP発表前のADP雇用統計が予想を大きく下回りマイナスであったことから、弱い数字が出てくるのではないかと思いきや、市場予想の12.5万人を大きく超える46.7万人増となり、USDを押し上げることとなった。 引き続きタイトな労働市場の状況からインフレ圧力が強まるリスクを意識させるような結果であった。 Data Source : U.S. Bureau of Labor Statistics 失業率 […]
米国の2021年第四四半期の実質GDPは前期比年率で予想の5.5%を超えて6.9%と強い伸びとなった。 前回の2.3%と比較しても米国経済の回復・成長ペースは回復しており、米国の経済状況の強さが明らかとなった。 米国のインフレ率や失業率に加えて、この強いGDPの伸びからしてFRBは早急に金融正常化に動こう必要がありそうである。 何にせよ米国GDPの詳細をみていきたいと思う。 米国実質GDP項目別詳 […]
ここ日本でも携帯電話料金の大幅値下げの影響を除けば、昨年後半には日本のコアCPIも2%近辺まで上昇するなど、世界的な物価上昇の流れはデフレ国家日本にまで押し寄せるほどになった。 米国や欧州の物価上昇がはるかに深刻な状況は言うまでもないだろう。 状況も短期間で大きく変わってきているため、再度各国のインフレ状況をまとめておきたいと思う。 主要先進国中央銀行の物価目標 インフレ状況をみていく前に主要先進 […]
米国の長く・強い物価上昇を背景に2022年内に3~4回の利上げが織り込まれ、FRBのバランスシート縮小もリーマンショック後のそれに比べればより早いペースで行われることが予想されるなど、急激に利上げや金融正常化への期待や不安が高まってきている。 物価上昇が長引くことや利上げタイミングが前倒しになることは以前から予想していた通りであり、これが非常に高い米国株式指数に圧力をかけることも大方想定通りといえ […]
投資対象を決めるために経済分析をする際に非常に重要な雇用統計等の労働市場関連の経済指標が多く存在するが、それらをまとめて、それぞれどのように解釈するべきかを考えてみたいと思う。 雇用関連 失業率や雇用者変化、求人数など多くの雇用関連の指標があり、それらが非常に注目されていることは言うまでもない。 米国の雇用統計は、経済指標の中で最も注目される指標だといえる。 それぞれ重要なことに変わりないが、景気 […]
今回の非農業部門雇用者数は予想の55万人を大きく下回り21万人と予想よりは弱い結果となったが、一方で失業率は予想の4.5%に対して4.2%まで低下し、失業率だけでいうのなら完全雇用の水準まで改善したと考えられよう。 Data Source : U.S. Bureau of Labor Statistics 失業率及び就業者比率 前述の通り失業率は予想を大きく超える改善を見せた。失業率だけでいえば、 […]
米国のFOMCメンバーが当初想定したよりも強く、長引く物価上昇は2021年10月も高い水準が続いている。 CPIは総合指数が予想5.9%を超えて6.2%、コアも予想4.3%を上回り4.6%となった。 PPIは総合指数もコアともにコンセンス通りの結果となり、それぞれ8.6%と6.8%であった。 9月分のPPIの前月比が落ち着いたことで一時の安心が広がることもあったが、今回の物価指標の結果はインフレリ […]