【米国CPI・PPI】2022年7月 米国の状況確認

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7月の米国CPIとPPIの伸びの鈍化は予想以上のペース鈍化となった。CPI総合の前月比は予想0.2%に対して0.0%、コアCPI前月比は予想の0.5%に対して0.3%となった。 PPIはヘッドラインの前月比で予想0.3%に対して-0.5%、コアPPI前月比が予想0.4%に対して0.2%であった。 CPIとPPIはそれぞれのコア指数も含めていずれも予想を下回る結果となった。 CPI詳細 いつものよう […]

国際収支と資金過不足、国内生産との関係性

国際収支統計の基本 国際収支統計とは、国内居住者と非居住者との対外経済取引による資金の流れを現したフロー統計である。国際収支統計は下記の主要項目から構成されている。 経常収支 貿易・サービス収支 貿易収支 サービス収支 第一次所得収支(旧所得収支) 第二次所得収支(旧経常移転収支) 資本移転等収支(旧その他資本収支) 金融収支 旧投資収支項目 直接投資 証券投資 金融派生商品 その他投資 外貨準備 […]

2022年8月 先行指標からの経済状況確認

米国の第二四半期のGDPが発表され、2期連続のマイナス成長が確認された。一方でバイデン大統領をはじめとする要人の多くは、労働市場の強さ等を理由として現在の米国経済は景気後退の状況にないとしている。そのバイデン大統領の発言を肯定するような形で7月の米国雇用統計は予想を大きく上回る結果となっている。 現在の経済状況が景気後退なのか、テクニカル的なものにすぎないのかはさておき、今後もはやいペースで政策金 […]

【米国雇用統計】2022年7月の米国労働市場の詳細確認

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7月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が市場予想の24.9万人を大きく上回り52.8万人となった。前回分も37.2万人から39.8万人へと上方修正された。 失業率についても市場予想では前回同様の3.6%とされていたが、結果は3.5%とこちらも予想以上の改善がみられた。 いつものように雇用統計の主要項目について詳細をみておきたいと思う。 Data Source : U.S. Bureau of L […]

政策金利変更の織込み度合の計算

RBA政策金利の場合、織込み度合の計算には、OISやSydney Futures Exchangeの先物金利を使って計算することが多い。 先物のImplied Rateを使う場合、先物Implied Rateを現在の政策金利と変更があった場合に仮定される変更後政策金利とのスプレッドで除算することで行う。 Implied Rate / 現行政策金利と想定変更後政策金利の差 Implied BP / […]

2022年7月 主要各国のインフレ状況まとめ

主要国が急激な物価上昇を止めようと金融引締に奔走してはいるものの、物価上昇率は勢いを保ち続けている。 日本でもCPIの前年比伸び率が2%を超えたままの状況が続いており、今後もより広範な商品の物価上昇、強い物価上昇がみられるものと考えられている。 そんな経済や金融政策に重大な影響をもたらしている各国のインフレ状況について再度確認をしていきたいと思う。 主要先進国中央銀行の物価目標 今回もインフレ状況 […]

【米・GDP】2022年Q2 2期連続のマイナス成長、テクニカルリセッションへ

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米国の実質GDPは2期連続のマイナス成長となり、テクニカル的には景気後退といえるような状況となった。 FRBのパウエル議長やバイデン大統領は労働市場の強さなどを理由として、景気後退ではないとの考えを示しているはいるものの、米国の成長ペースに陰りがみられることには変わりがないだろう。 細かい内容を今回も確認しておきたいと思う。 米国実質GDP項目別詳細確認 急激な物価上昇や金利上昇を要因としてか、民 […]

【金融政策】日銀は何を待っているのか

7/21に日銀の金融政策決定会合にて現在の大規模金融緩和の継続を決定した。 それとともに今回は「経済・物価情勢の展望」レポートが公表され、日銀メンバーが今後の経済動向についてどのような見通しを持っているのかが示された。 そこで、日銀メンバーの持っている経済展望・見通しを確認しつつ、日銀が大規模金融緩和を継続することでいったいどういった状況を待っているのか、期待しているのかを考えてみたいと思う。 「 […]

スタグフレーションへの適切な対応方法とは

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昨今話題となっている物価の上昇と失業率の上昇・景気減速とが同時発生するスタグフレーションであるが、この困難な経済状況に対してとるべき政策を検討するとともに、現在の経済状況・国際政治状況の進展を考えてみたいと思う。 そもそもスタグフレーションとは スタグフレーションの定義と影響 需要拡大による良いインフレーションは、物価の上昇だけでなく国内生産の増加や景気拡大・失業率の低下を伴う。 スタグフレーショ […]

2022年6月 先行指標からの経済状況確認

最近は急激な物価上昇による経済への悪影響がより意識されてきており、2022年6月16日(日本時間)にFRBが0.75%の利上げを決定するなど、物価上昇を抑えるための劇的な金融引締めがリセッションを招くのではないかとの不安も強まり始めた。 そこで4月にも行ったようにいくつかの先行指標を確認しつつ、次のリセッションがどれくらい近づいてきているのか、投資戦略としてはどのようなものが考えられるのかを検討し […]

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