結婚がマイノリティになる日 |解決策はあるのか

晩婚化や未婚率の上昇、若者の恋愛離れなどが嘆かれ初めてからどれくらい経っただろうか。 今までは少ない未婚者を既婚者が見下すような環境が続いていたように思うが、ついには若年男性の既婚者がマイノリティとなったとの数字が出てきた。 こちらの記事によれば、25~39歳の男性未婚率は50.2%と過半数を超えるに至ったとのことである。 女性の未婚率はまだ40%弱ではあるが、上昇が続いていることに変わりはない。 […]

実質賃金を下げ続ける日銀の自己満

2023年5月23日に発表された実質賃金確報値では、実質現金給付総額は前年比-2.3%、きまって支給する給与は-3.3%と大きな減少の継続が示された。 これで実質賃金は12ヵ月連続の低下となり、国民の購買力は低下を続け、貧しくなるばかりである。 また、4月の日本CPIは、総合指数が前年比+3.5%、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は前年比+4.1%と非常に早いペースでの上昇が続いている。 生鮮 […]

2023年5月 主要各国のインフレ状況まとめ

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主要各国でインフレ率のピークアウトが進展、又、CPIとコアCPIの上昇率の逆転がみられるようになってきた。 これに伴い、各国の利上げの終わりと2023年後半以降のどこかのタイミングで利下げへと政策が転換するのではないかとの考え方が広がり始めている。 主要各国のインフレ状況現状を確認し、今後の利下げへの政策転換が本当に近づいているのかを確認していきたいと思う。 主要先進国中央銀行の物価目標 今回もイ […]

【米国雇用統計】2023年3月 米国労働市場の詳細確認

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4月の非農業部門雇用者数は予想を超えて25.3万人と引き続き労働市場の強さを示した。 失業率についても3.4%まで低下し、予想以上の改善を見せた。 その他の失業理由の内容や賃金上昇率についても改善がみられ、ほぼ文句のつけようのない非常に良好な雇用統計内容であり、金融引締めが続く中でも米国の労働市場は依然として加熱状態であることを示した。 失業率と就業者比率 就業者比率(就業者数/生産年齢人口)も全 […]

日銀と政府の不作為が招く日本の信認喪失

先日、植田日銀新総裁は、目下強まるインフレ率を横目に黒田前日銀総裁の金融緩和政策をまったく修正することなく、継続を決定した。つまりは自国通貨価値毀損による輸入物価の上昇と一般消費者の実質賃金及び購買力の低下を容認することを決めた。 そして、日本政府は、今に始まったことでもないが、低金利環境に甘んじて、十分な高齢者の医療費負担増加などを行わずに、膨れ上がる国家歳出を国債発行で埋め合わせることを続けて […]

植田総裁の初の金融政策決定会合で希望を失う日本円

先日は植田新総裁の初の金融政策決定会合が行われた。フォーワードガイダンスの廃止、過去の金融政策レビューの実施、ステートメントの表現変更などがみられたものの、YCCのレンジ拡大さえ行わず、金融緩和政策は完全に維持された。 何の成果も上げることができなかった黒田前総裁からバトンを受けた植田総裁による政策の転換期待こそが日本円が価値を取り戻す希望であっただけに、その希望を失うこととなってしまった。 今後 […]

米ドルの覇権に歪か 米ドルから離れる国々

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今年に入ってからアフリカ諸国やアジア諸国を中心に米ドルでの取引から距離を置こうとする動きがみられてきた。 これは米中の覇権争いやウクライナ・ロシア戦争による西側諸国とロシアとの対立の激化によって、中国・ロシア寄りの国々が今までの米ドルでの国際取引をその他の通貨で置き換えようする動きが加速してきたものと思われる。 ASEAN諸国もその公式協議において、財務大臣や中央銀行総裁たちが米ドル、ユーロ、日本 […]

【米国雇用統計】2023年2月 米国労働市場の詳細確認

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2023年2月に発表された1月分の雇用統計を皮切りにして、CPIやPCEデフレータといった物価指標、小売売上高などの重要指標が軒並み強い数字を示してきた。そして、パウエル議長からも3月の50bpsの利上げ可能性を示唆するような発言があり、今回の雇用統計は50bps利上げを確定付けるのではにかと期待されていた。 しかし、結果としては雇用者数が市場予想の31.1万人(予想:20.5万人)と予想を超えた […]

2023年2月 米国の経済及びインフレ状況 ~強まるインフレ圧力と日本への影響~

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2月はじめに1月分の雇用統計が市場予想をはるかに超える強さを示してから、それに続く経済指標は軒並み予想を超えるものが続いており、金利引き上げペースの再加速リスクが認識されるようになってきた。 物価関連指標も例にもれず予想を超える数字が出てきており、米国の金融政策変化を通じて今後の市場動向に大きな影響を与える恐れが出てきたことから、一度米国の経済状況をまとめて確認しておきたいと思う。 米国のインフレ […]

【米国雇用統計】2023年1月 米国労働市場の詳細確認

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今回の米国雇用統計は指標の調整があったといえども異常に強い結果が出てきた。 非農業部門の雇用者数は予想19万人を大きく超えて51.7万人、失業率は予想3.6%に対して3.4%と非常に強い結果となった。 雇用者数のうち7.4万人が政府部門での雇用であるが、40万人以上の民間雇用の拡大があった。 ここまで市場コンセンサスを上回る結果がでてくるのはいつぶりだろうか。とにかく強い雇用統計は近い将来のFRB […]

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