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2023年の日銀の政策転換と方向を考える

今まで日本の経済指標についての記事や日銀の政策に関する記事において必要と主張し続けてYCCの調整がようやく12月の日銀の金融政策決定会合において決定した。 これの決定によりYCCによって調整する10年債利回りの上限レンジが0.25%から0.50%に拡大されることとなった。 ようやく日銀が必要な方向で政策の調整を始めた大きな一歩だとみることができる。 この動きが来年の黒田総裁退任後にどのような広がり […]

2022年11月1日 先行指標からみる米国経済状況

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依然として高水準のインフレ率や急速に進む政策金利上昇によって、住宅関連指標や消費者信頼感指数等のソフトデータの状況は来年以降の景気後退を示唆し続けている。 1か月ぶりの先行指標を中心に米国経済の状況を確認しておきたいと思う。 主要先行指標の確認 長短金利差と実質金利 長短金利差は10年債2年債利回りの逆転に加えて、10年債利回りと3ヵ月債利回りも逆転するにいたった。長短金利差の逆転は過去の景気後退 […]

為替レートの変動要因と決定理論

経常収支と通貨価値・為替変動 経常収支と資本移転等収支との合計は、金融収支と一致する、つまりは、経常収支+資本移転等収支-金融収支=0 と理論上はなる。( 経常収支+資本移転等収支-金融収支+誤差脱漏=0 ) ひと昔まえは、金融収支は投資収支、資本移転等収支はその他資本収支と呼ばれており、投資収支の正負号は今と反対であった。(流出をマイナス、流入をプラスとしていたが、金融収支になってから資産の増減 […]

政策金利変更の織込み度合の計算

RBA政策金利の場合、織込み度合の計算には、OISやSydney Futures Exchangeの先物金利を使って計算することが多い。 先物のImplied Rateを使う場合、先物Implied Rateを現在の政策金利と変更があった場合に仮定される変更後政策金利とのスプレッドで除算することで行う。 Implied Rate / 現行政策金利と想定変更後政策金利の差 Implied BP / […]

楽天証券iDeCoの取扱い投資信託比較

楽天証券のデータをもとに楽天証券iDeCoで取扱いのある投資信託を比較してみたいと思う。 使っているリスクリターンデータは楽天証券のページから取得。 留意点として、アクティブリターンや情報比などの計算に使っているベンチマークがどれなのか不明であるので注意いただきたい。 又、アクティブリターン等は年率。 国内株式ファンド 国内株式ファンドで取り扱い以下の6商品 インデックスファンド 手数料の低い傾向 […]

テーパリング・金融正常化時期にとるべき債券ETF投資戦略

米国のテーパリングが近づいてきたこともあり、テーパリング期間中に行うべき債券ETFの投資戦略を検討しておきたいと思う。 リーマンショック後のテーパリングの進展と各アセットの動きを振り返り、現在の状況に当てはめつつ投資対象を検討してみたいと思う。 リーマンショック後の金融政策の変遷 リーマンショック後にテーパリングの期待が高まったのは2013年くらいからであった。 2013年3月 FOMC :テーパ […]

金銭信託の予定配当率比較

超低金利の状況が続き、銀行の円預金・円定期預金からほとんど利息を受け取れなくなった久しいが、そんな状況下においては少しでも高い金利が付き、安定的に運用できる先として金銭信託が選択肢になるかもしれない。 そこで、今回は元本補填契約の付与のない金銭信託の予定配当率を比較してみたいと思う。 金銭信託の特徴 まず、金銭信託の特徴をいくつか列挙しておく。 預金ではないこと 元本保証がないこと(元本補填契約付 […]

人気投信ピクテ「クアトロ」を購入時手数料無料で買うならどこ?

債券にかわる低リスクファンドとして人気を集め、2021年08月16日の決算日には純資産残高が2,367.26億円に達するほどに資金を集めている。 2021年08月の三菱UFJ銀行の投資信託販売件数ランキングでもTOP5となっており、非常に人気であることがわかる。 しかし、三菱UFJ銀行で購入するとなると購入時手数料が1.1%、三井住友信託銀行では購入時手数料が1.65%かかってしまうことになってい […]

【豪州雇用統計】失業率は表面上改善も、実態は予想を大きく下回り悪化

雇用者変化は予想が-8.0万人に対して-14.63万人と予想よりも非常に大きいマイナスとなった。 その内-6.8万人が正規雇用のマイナスとなった。 失業率は予想の5.0%に対して4.5%と表面上は大きく改善したようにみえるが、この後見る通り、今回の失業率の改善は労働市場の改善を反映したものではなく、数字だけをみて強かったと思わないように注意が必要である。 Data Source : Austral […]

金融機関で進むヒューマンレス

セルフレジにみられるように、小売業を中心に省力化・省人化が進み、移動・運送についても自動運転技術の開発が注目を集めており、世の中は急速にヒューマンレスへと向かっている。 金融機関もその例外ではなく、むしろ自動運転などに比べれば、はるかに速い勢いでヒューマンレスの時代が近づいていると考えらえる。 金融サービスの自動化状況 リテール金融 まず、BtoCのリテール金融をイメージしてみる。 窓口で行われて […]