労働市場・雇用関連の経済指標の種類と解釈
- 2021.12.25
- 経済・マーケット
投資対象を決めるために経済分析をする際に非常に重要な雇用統計等の労働市場関連の経済指標が多く存在するが、それらをまとめて、それぞれどのように解釈するべきかを考えてみたいと思う。 雇用関連 失業率や雇用者変化、求人数など多くの雇用関連の指標があり、それらが非常に注目されていることは言うまでもない。 米国の雇用統計は、経済指標の中で最も注目される指標だといえる。 それぞれ重要なことに変わりないが、景気 […]
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投資対象を決めるために経済分析をする際に非常に重要な雇用統計等の労働市場関連の経済指標が多く存在するが、それらをまとめて、それぞれどのように解釈するべきかを考えてみたいと思う。 雇用関連 失業率や雇用者変化、求人数など多くの雇用関連の指標があり、それらが非常に注目されていることは言うまでもない。 米国の雇用統計は、経済指標の中で最も注目される指標だといえる。 それぞれ重要なことに変わりないが、景気 […]
今回の非農業部門雇用者数は予想の55万人を大きく下回り21万人と予想よりは弱い結果となったが、一方で失業率は予想の4.5%に対して4.2%まで低下し、失業率だけでいうのなら完全雇用の水準まで改善したと考えられよう。 Data Source : U.S. Bureau of Labor Statistics 失業率及び就業者比率 前述の通り失業率は予想を大きく超える改善を見せた。失業率だけでいえば、 […]
米国のFOMCメンバーが当初想定したよりも強く、長引く物価上昇は2021年10月も高い水準が続いている。 CPIは総合指数が予想5.9%を超えて6.2%、コアも予想4.3%を上回り4.6%となった。 PPIは総合指数もコアともにコンセンス通りの結果となり、それぞれ8.6%と6.8%であった。 9月分のPPIの前月比が落ち着いたことで一時の安心が広がることもあったが、今回の物価指標の結果はインフレリ […]
まとめるのをさぼっていたが、遅ればせながら詳細をまとめておきたいと思う。 雇用者数は45万人予想に対して53.1万人の増加、失業率は予想4.7%に対して4.6%まで低下し、予想よりも強い結果となった。 就業者比率はコロナ前の水準まではまだまだ遠いが、失業率だけでいえば急速に回復してきており、数年前まで想定されていた完全雇用の水準にまで改善している。 Data Source : U.S. Burea […]
米国のテーパリングが近づいてきたこともあり、テーパリング期間中に行うべき債券ETFの投資戦略を検討しておきたいと思う。 リーマンショック後のテーパリングの進展と各アセットの動きを振り返り、現在の状況に当てはめつつ投資対象を検討してみたいと思う。 リーマンショック後の金融政策の変遷 リーマンショック後にテーパリングの期待が高まったのは2013年くらいからであった。 2013年3月 FOMC :テーパ […]
市場や米国のFOMCメンバーが当初想定したよりも強く、長引く物価上昇は9月も高い水準が続いている。 CPIは総合指数の前年比が予想の5.3%に対して5.4%、コアCPIが予想通りの4.0%と予想を上回る結果となった。 一方でPPIは総合の前年比が予想8.7%に対して8.6%、コアPPIが予想7.1%に対して6.8%となり、予想よりは落ち着いた結果となった。 CPI詳細 季節調整済みのCPIデータの […]
雇用統計に続いてJOLTSが発表されたため、情報をまとめておきたいと思います。 求人数は予想の10.925Mに対して、若干弱い10.439Mであった。 しかし、前回分が10.934Mから11.098Mに情報されており、今回分も予想を下回ったからといって、10M以上の非常に高い水準を維持停止いることから、非常に強い労働力需要を示す結果であったことには変わりない。 Data Source : U.S. […]
米国の債務上限問題も12月まで先送りされることがほぼ決まり、FRBのテーパリングが近づく中で米国債需給と利回りがどのような状況にあるのかを確認していきたいと思う。 米国債需給の概況 債務上限問題が一時的な解決に向かうことになったが、下記データは基本的に9月末までのデータが多くあるため、債務上限問題が残った状況において、米国債の需給がどのようなものであったかをみることとなる。 米国債供給サイド 下の […]
11月テーパリング・アナウンスを確実なものとすることを期待していたが、NFPは今回も予想を大きく下回る結果となってしまった。 非農業部門雇用者数は予想の+50.0万人に対して19.4万人であった。一方で前回分の非農業部門雇用者数は23.5万人から36.6万人へと上方修正される結果となった。 又、失業率は予想の5.1%に対して4.8%と大きな改善をみせた。 失業率や前回分のNFPの上方修正といったポ […]
倫理的に問題があると思われる金融取引が報じられたことで、ダラス連銀のカプラン総裁とボストン連銀のローゼングレン総裁が辞職することとなった。 又、クラリダ副議長についても2020年2月28日にパウエル議長がCOVID19への対応についての声明を出す前日27日に債券ファンドから株式ファンドに高額の資金を移動させていたことが報じられた。 クラリダ副議長はこの取引について、事前に計画されていたポートフォリ […]