経済・マーケット

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【米国GDP】2022年Q4 米国国内総生産の詳細確認

2022年の米国GDPは第一四半期、第二四半期の2期連続のマイナス成長を記録し、テクニカルリセッションとなっていたが、第三四半期は予想通りプラス成長となった。第四四半期もQ3に続いてプラス成長となったが、数字自体でもそうだが、項目別にみても米国経済の失速を示すような内容となっている。 細かい内容をいつものように確認しておきたいと思う。 米国実質GDP項目別詳細確認 項目別にみれば、民間消費の伸びが […]

おもしろい行動経済・経済心理学理論まとめ

ポリアンナ理論 (Pollyanna principle) ポリアンナ理論は、ポリアンナ効果とも呼ばれ、人は不愉快な出来事よりも楽しい出来事についてより正確且つ詳細に覚えている傾向があるとする理論である。 これはEleanor Porterの小説Pollyannaの主人公が物事の良い側面ばかりを見るようにしていたことに因んでポリアンナ理論と呼ばれている。 一説によれば、厳しい状況下でも希望をもって […]

【米国雇用統計】2022年12月 米国労働市場の詳細確認

12月分の米国雇用統計は雇用者変化が22.3万人と予想の18万人よりも強い結果となった。失業率も予想3.7%に対して結果は3.5%と予想を超えた改善が見られた。 雇用者数は20万人以上の強い状況は続いているが、徐々に雇用者増加ペースが鈍化はみられる。(そもそもこれ以上の労働市場が見込まれないほどのピークなのであたりまえだが) また、11月に続いて労働時間の低下の継続といった不安要因がみらている。詳 […]

2023年の経済見通し及び資産運用戦略の考察

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ウクライナ戦争、コロナウイルスによる中国ロックダウン(現在は解除済み)、世界的な政策金利引き上げと怒涛の円安・米ドル高と波乱の2022年が終わり、2023年の開始するにあたって、経済の現況と2023年の見通し、それに沿ったリスクアセットの推移予想や適切な資産運用戦略においてまとめておきたいと思う。 2022年の振返りと2023年1月時点の経済状況 2022年の主要トピック 2022年に起こった個人 […]

2023年の日銀の政策転換と方向を考える

今まで日本の経済指標についての記事や日銀の政策に関する記事において必要と主張し続けてYCCの調整がようやく12月の日銀の金融政策決定会合において決定した。 これの決定によりYCCによって調整する10年債利回りの上限レンジが0.25%から0.50%に拡大されることとなった。 ようやく日銀が必要な方向で政策の調整を始めた大きな一歩だとみることができる。 この動きが来年の黒田総裁退任後にどのような広がり […]

【Python】時系列データ分析と基本的な統計モデルの作成方法

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Pythonを使った統計モデルの作成や時系列データの性質の確認などについて、基礎的なものをまとめていきたいと思う。 (Pythonの内容や結果のプロットなど全て作成できているわけではないが、時間があるときに更新していこうと思っている) 指数平滑モデル 指数平滑モデルの中で最も基礎的且つシンプルなモデルが以下のものである。後述するトレンドや季節要因を含む複雑な指数平滑モデルとは違い、トレンド要素や季 […]

【米国雇用統計】2022年10月 米国労働市場の詳細確認

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10月の米国雇用統計はまちまちの結果。 非農業部門雇用者数は予想の20万人を上回り26.3万人となった。一方で失業率は予想の3.6%を超えて上昇し3.7%であった。 失業率の悪化に加えて労働参加率も低下するなど、若干の弱さがみえるような内容ではあったが、FRBの12月の50bpsの利上げに変化をあたえるほどに弱い結果ではない。 いつものように詳細を確認していく。 Data Source : U.S […]

2022年11月1日 先行指標からみる米国経済状況

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依然として高水準のインフレ率や急速に進む政策金利上昇によって、住宅関連指標や消費者信頼感指数等のソフトデータの状況は来年以降の景気後退を示唆し続けている。 1か月ぶりの先行指標を中心に米国経済の状況を確認しておきたいと思う。 主要先行指標の確認 長短金利差と実質金利 長短金利差は10年債2年債利回りの逆転に加えて、10年債利回りと3ヵ月債利回りも逆転するにいたった。長短金利差の逆転は過去の景気後退 […]

2022年10月 主要各国のインフレ状況まとめ

カナダ中銀が金利引上げペースを鈍化させ、FRBも金融引締ペースをいくらか緩めるのではないかとの期待感が広がっている。 一方で欧州を中心に物価上昇ペースの加速がみられるなど、主要国のおかれている状況は非常に複雑である。 再度主要国のインフレ状況をまとめてみることで、できる限り各国の状況を理解できればと思う。 主要先進国中央銀行の物価目標 今回もインフレ状況をみていく前に主要先進国の中央銀行が持つ物価 […]

2022年10月1日 先行指標からみる米国経済状況

物価上昇が止まらず、政策金利上昇ペースにも鈍化はみられない。 ウクライナ・ロシア戦争による欧州経済の低迷・資源高、中国がCOVID19への対応として続けているロックダウンによって世界経済にはリセッションが近づいてきている。 米国経済はすでに2期連続のGDPマイナス成長を記録しており、2022年3期はプラスかもしれないが、すでにテクニカルリセッションに陥ったとみることができる状況であり、現在の世界経 […]

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